【#01_映画】 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』 ~ 新作公開につき、前作をおさらいしたい方へ ~
いよいよ、ファンタジーファンが待ちに待った あ の 映 画 が、
来たる11/23(金)に日本で公開されましたね!
このたびリリースされた上記の作品は、皆さんご存知、
『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年)
の第2作目です。
この初作を「観たよ〜」って人も「まだ観てないよ〜」って人もいらっしゃると思いますが、公開したばかりの第2作目、より楽しんで有意義な鑑賞時間にできるに越したことはないですよね。
そのために、「まずは第1作目の方を(もう一度)、観てみようかな?」って方も多いのではないでしょうか。
というか、
絶対に観てから2作目の鑑賞に臨むのをオススメします。
ちなみに、11/30(金)の日テレ金曜ロードショーで地上波初放送されますので、よろしかったらチェックしてみてください!
1. "SUZUlog" 映画レビューの目的
はじめに当ブログの映画紹介は、
「展開についてゆけずなあなあになる、もしくは、頑張って見てても大した感想がもてない」
「いつも、観に行こうかどうしようか迷ってるうちに公開終了している
「あんなに観たかった作品なのに、結局レンタルや配信サイトにアップされるころには興味が失せてしまう」
「そもそも、映画ってどう観るべきなの?」
といった方に向け、少しでも「気づき」を与えて鑑賞の助けなったり、鑑賞までのひと押しになるきっかけのひとつを作りたくて始めました。
だいぶ偉そうに言ってますが、私こそが上記に挙げたような人間なので、
「通にはなりきれないし、なれるほどの情熱はないけど、
映画を観るのは大好きなんです!」
って人の気持ちはわかりまくりです。
「せっかく1日のうちの2時間を費やすなら、ちょっとでも作品を面白く観たい」
って思っている人たちに向けて書いています。
デザイナーとしての着眼点も交えつつ、私だからこそできるやり方でゆるりと、ちょっとだけ話のネタになりそうな記事を提供していきます。
2. ここが注目のポイント! 抑えたいストーリーの軸
ではさっそく、ここにきてあえての第1作目、
のおさらいを。あらすじをまず記載しておきます。
実際に発売もされたホグワーツ魔法魔術学校の指定教科書「幻の動物とその生息地」の編纂者である魔法動物学者ニュート・スキャマンダーが繰り広げる大冒険を描く。未知の幻獣を求めて世界中を周り、ニューヨークにたどり着いたニュート。ところが、魔法のトランクに詰め込んでいた魔法生物たちが逃げ出してしまい、魔法生物を禁じているアメリカ合衆国魔法議会のお尋ね者になってしまう。さらに、魔法の根絶を目論む秘密結社・新セーレム救世軍の暗躍で、事態は思わぬ方向へ転がっていく。
引用: 映画.com
あらすじの補足をしますが、舞台は、ハリー・ポッターの初作『ハリー・ポッターと賢者の石』の物語から遡ること66年前の1926年、アメリカ・ニューヨークですね。
幕が開けると、
さっそくその魔法界の時代感を表す、物騒な新聞記事の数々が約1分間に渡り、スクリーンいっぱいに次から次へと映し出される時間が続きます。
はーい!
ここで、「特にJKローリング(作者)ファンじゃないわアタシ」って方、注目です!
この1分間、新聞記事を見せられてる時間、意外と大事です。
なぜかというと、
ニュートがニューヨークに訪れたこの1962年という時代に、
"何が起こっているのか"
"どんな事件が魔法使いたちを悩ませているのか"
"注目されている人物とは誰で、何をしているのか"
などなど、親切にあらかじめ説明してくれているからです。
そして、これらのほとんどすべてが、この物語にぐりぐりと関係しております。
「この物語の主軸はこれですよ!」
と教えてくれています。
ポッターファンやローリングファンの方は、きっとどの用語を聞いても「あーアレ出てきたね!」となるのでしょうが、私のようにさほど、ポッターファンでもローリングファンでもない予備知識のない人間で、初っ端のこのシーンをぼけっと流して観ていると、割と後々
「この人誰やったっけ...」
「○○○って何やったっけ...」
を連発することになると気づきました。
もちろん作中で、その用語と関連づけるようなエピソードは語られるのですが、それが知ってて当たり前のように語られるので、初見だと、雰囲気をなんとなーく掴み、やっとの思いで必死でついていく感覚に陥ります。
それなら、大枠を把握して鑑賞に臨んだ方が、より作品を楽しめますよね。なので、この1分間に何が流れているのか、一覧にしておきますのでご活用ください。これからの鑑賞を手助けしてくれるはず。
グリンデルバルドとは人物名で、闇の魔術を取り扱うため魔法界にとっては頭を悩ませる存在。ハリポタシリーズの『〜死の秘宝1』にも出てたとの情報があります。
ハリポタシリーズでは、人間のことを「マグル」と呼んでいましたが、この時代のアメリカでは、「ノー・マジ(ック)」と呼びます。なぜ戦争が起こると危惧しているのかというと、"実態のない黒いもの"=オブスキュラスというものが街を破壊しているからです。オブスキュラスとは、いわば自身の魔法の力を制御したが故に生みだされた、闇の力です。このあたり話は、本編で要所要所出てきますので見逃さないように。
アメリカにおけるこの条例と、魔法動物を所持する主人公のニュートがどう絡んでくるか、を注目しましょう。
1926年のアメリカではこの追放運動が激化しているようです。この記事内の写真の女性がちょっとクセ者です。この人の顔を覚えておきましょう。↓
様々な事件や物騒な出来事が畳み掛けてくるので、MACUSA(USA魔法議会)もあたふたしております。が、女性議長の常に冷静沈着な面持ちにドキッとします。この女性の顔を覚えておきましょう。↓
わざわざ「グリンデルバルドはどこ行った」と言ってるので、必ず本作に関係しています。この名前は覚えておきましょう。
だいたい上記の6項目を頭の片隅に入れて置くと、この物語の主軸はこれなんだなと把握しておけると思います。
逃げ出した動物たちをニュートたちがコミカルに追いかける傍ら、ニューヨークの街は得体のしれないものに破壊されていき人間は「魔女の仕業だ」と荒れ狂い、それに対処しようとする魔法議会...
といったところでしょうか。ざっくりと。
3. 動物園にきた気分に! 魅惑の魔法動物たち
本作の主軸と押さえておきたいポイントは、上の項目でお伝えしました。
でも、この作品を楽しむ醍醐味といったらもっともっと他にあります。
本編を終始通して、物々しい事件の合間を縫うかのように視聴者を癒してくれる、大小さまざまな、よく見ると見た目も仕草もとてもかわいらしい動物たちがたくさん出てきます。
上記の写真内は主に逃げ出してしまった動物たち(*一部違うものも)を入れましたが、ニュートがいつも持っているトランクの中には、これ以外にもたくさんの動物たちが生きていました。
公式をきちんと確認してないのでなんとも言えませんが、私が目を凝らして見るからには、全体で20種前後いたでしょうか
次から次へと魅惑の動物たちが出てくるので、まるで不思議な動物園に迷い込んでしまったかのような感覚にもなります。
「トランクの中、どうなってるの?」という疑問が観る前にはありましたが、中盤あたりでしっかり丁寧に描かれていますね。
トランクの中の世界、私はその優しい色合いの、動物たちがのびのびと生きる空間にとても感動してしまいました。
ぜひぜひそちらも堪能してみてください!
特にトランクを飛び出した動物たちに関しては、その特徴や好きなもの、特技などが細かく描写されています。
動物の中で主役級の存在感を放っていたのは、本作公開時にもCM等でたくさん見かけた方もいらっしゃるでしょう、宝石大好きなニフラーでしょうか。
何度捕まえても逃げ出してしまう、困った子です。
でも、本当にどんな仕草もかわいらしいので、見逃し厳禁ですよ♡
4. 他にもまだある。私たちを魅了する世界観とファンタビデザイン
ニューヨークの街を荒らしている黒い風の正体を突き止める
かわいらしい魔法動物たちを堪能する
この2本軸がうまいこと調和されて、本編が構成されているといっても過言ではないのですが、まだまだ見逃して欲しくない要素がてんこ盛りな作品なので、早足にはなりますがひとつひとつ紹介していきます!
ニュートとジェイコブ凸凹コンビ
NYを訪れたニュートと、トランクを入れ違えたことにより巻き添えを喰らってしまったノー・マジのジェイコブは、街のいたるところを探し歩きます。
銀行や宝石店などの鍵を壊したり、ショーウィンドウを破壊したりしながら必死に捕まえようとするニュートに驚き、「おいおいなんて大胆なことをしやがる」と言わんばかりに天をあおいだり、思わずあたりをキョロキョロ見渡して落ち着かない様子を絶妙に演じるダン・フォグラー氏に注目です!
どこかムロツヨシさんを思わせるような、少し情けない感じとか、スットンキョーな相方に振り回されるなんとも言えないかわいいオジサン感がたまりません。
最初にニュートを連行したティナと、その妹クイニーの自宅が魔法で溢れてる
ひょんなことから、ティナの自宅へ招かれることに。
そこには、艶かしい愛嬌たっぷりな妹クイニーがいます。女性として見習いたい要素がもりもりです。
そんな彼女にひと目惚れするという、なんともわかりやすいのがまた、あのジェイコブです(笑)この2人の動向も、この瞬間から見逃しちゃダメですよ♡
本作の舞台は現実世界のニューヨークなので、街では魔法は当然、ほとんど使われていません。そんな中、彼女らの家の中は、洗濯から料理から本の中身まで、すべてが魔法で動いているので、ぜひスクリーン全体に目を配り、それらを楽しんでいただけたらと思います。
私がもっとも気に入ったのは、ティナとクイニーによる料理のシーン。
調理中の "音" 、食器と食器がふれあい舞う "音" が、食事の匂いまで視聴者に運んでくれるようで、食欲をそそられます。
ちなみにクイニーを演じたアリソン・スドルは、元はシンガーソングライターで、映画出演は本作がデビュー作なんだそう。とてもそうは見えず、しなやかで自然な演技をされています。
ハリー・ポッターが入学時に購入指定される教科書にもなっている。
ハリポタファンの心を浮足立たせたエピソードとして有名ですが、ニュート・スキャマンダーののちの著書『幻の動物とその生息地』は、ハリー・ポッターが初めてホグワーツに入学する際に購入する指定図書として書かれているのだそうですね。
(実際に記述してあるその画像を見つけたのですが、個人の方のツイートのものなので掲載は控えます)
また、私たちのいる現実世界でも、ニュート・スキャマンダーの名義にて同著が発売されています。
緑の本はモノクロ版、青い本はそのカラー版、そして赤い本はハリーが実際に持っていた教科書としており、ハリーの落書きがちょこちょこと書いてあるようですね。
私は緑の本モノクロの新装版をタブレットにて購入して読んでますが、ファンタビの世界観は元より、ニュート・スキャマンダーの生き様をより濃く感じられるような著書になっています。
ご興味ありましたらぜひ、この機会に読んでみてくださいね!
5. おわりに。
今回は、現在絶賛公開中の
を見るために、おさらいとして前作の鑑賞のための予習記事を書いてみました。
この記事、1週間前にアップするはずがだいぶ遅れてしまったので、まずは公開せねば...とこのくらいにしておきますが、
MACUSAの内部の様子や、新聞記事広告、魔法動物のさらなる掘り下げなど、徹底研究したい部分はたくさんありました。
また少し時間が取れるときに第二弾として、デザイナー視点でこの作品を紐解いていけたらいいなぁと思っております。
また近日中には、最新作の押さえておきたい/見るべきポイントを中心に、ご紹介記事を書いていきます。
ちなみに『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は、huluとUNEXTで配信されているのを確認できています。amazonプライムでも、有料ですがありますね!
この肝心なときにNetflixでは配信期間が終わっております...!
ではみなさん、楽しくゆるりと映画ライフを送ってくださいね♡